AXISフォントが今まで試した中で最もWeb媒体でも読みやすいフォントだと感じている。

ウェブフォント問題

今までこのブログではいくつかのウェブフォントを試してきた。同じようなモダンゴシック体だったので違いは微妙だったが、その中で一番ベタ組みで読みやすいのが今使っているAXISフォントだと感じている。AXISフォントを使うとベタ組みでも適度なスペースが文字間に出来て非常に読みやすい。もちろん文字間のトラッキングをCSSで設定すれば、これまでのフォントでも全然構わないのだが、読みやすさとデザインの良さ。癖のないフォーマルな印象という意味では抜群にAXISフォントが良いという印象である。1ウェイトあたり月1000円とう定額プランもあるので、PV数が多いクライアントにも安心しておすすめ出来る。何度も書いていることだが、google-fontは1万〜1万4千文字ぐらいの日本語の文字をまとめてウェブフォントとしてダウンロードするので、ホームページのPVに影響を及ぼす可能性がある。その点、Axis-Fontを配信するRealType, MonoTypeの配信を行うFont-Plus,MorisawaFontの配信を行うTypeSquareは全てホームページで使われてる文字を判断してフォントのサブセットしか読み込まないので、日本語の文字が多すぎる問題に悩まされることはない。

ヘッドレスCMS問題

AstroやNext.jsでフロントエンドを作っていると、WordPressのテンプレート機能が必要なくなる。WordPressのAPIに直接コンテンツをリクエストして、フロントエンドフレームワークで描画すれば良いからだ。そこで、現在はHTMLの表示機能を持たないヘッドレスCMSというウェブアプリが複数存在する。これらのヘッドレスCMSはWordPressで新しいテンプレートを作らなくて良いので作成コストとしては有利である、なぜならWordPressは特殊なタグを組み込んでテーマを作らないといけないので、その機能を熟知していないと新しいテーマを作れない。ところがフロントエンドフレームワークでブログの表示画面を作るのには他のページと同じようにコンポーネントを作ってAPIで読み込んだ内容を表示すれば良いので作る側としては非常に都合が良い。そこで日本製のMicroCMS等が候補にあがるわけだけど、無料課金の範囲内だと管理ユーザーの権限を個別に設定出来ないとかPVに制限が出たりしてくる。フリーランスが案件を請け負うような中小規模のサイト制作ではビジネスプランという月49000円するプランは勧めづらくなる。クライアントは簡単にコンテンツを更新出来ると思っているので、markdownファイルを読み込ませて表示して、markdownファイルの書き換え方を納品時に説明するというのが、現実的な選択肢になってくる。

ウェブアニメーション問題

現在のウェブアニメーションは全てクライアントサイドで実行される、そのためコンテンツによっては読み込みが遅くなってユーザーの体験をそこなう可能性がある。しかし、ウェブアニメーションは現代のトレンドでキュレーションのついたウェブ紹介サイトでも高く評価される傾向にある。ただしウェブアニメーションはサーバーサイドレンダリングが効かない。これまで評価を上げてきたNext.jsやAstro.jsのサーバーサイドレンダリング機能を無効にする。このあたりはウェブアニメーションを勉強してて疑問に思うところだ。

悩みどころ

現在まだウェブデザインの勉強中で実際に仕事にしてないから、上の3つの問題でクライアントがどういう要求をしてくるかはまだ経験してない。ただ、これらの問題はウェブ制作技術と密接に結びついていて非常に説明がしにくいのでクライアントの理解を得るのも難しいというのが、このような記事を書いていて感じるところである。それとモバイルアプリの開発にはReactNativeが利用可能だが、ReactNativeに対応したUIライブラリとNext.jsのようなサーバーサイドレンダリング技術が使用出来なくなるという、モバイルネイティブアプリの普及でもたらされた問題もまだ残されている。Figmaのモックアップファイルを渡してエンジニアに実装してねと言うだけでは済まず、UXの向上のためには何度でもモックアップを作る必要があるが、エンジニアがコードをSWIFTやJavaで本格的に実装してしまうと、デザインを変えるのがエンジニアにとって大きな負担になってしまうことがある。そこら辺は今後直面するであろう課題として残されている。